八月の西林寺 あの世とこの世のお盆

今年の桃の木川の灯籠流し。

前橋灯籠流し

あの世から、ご先祖様が家に帰ってくるお盆の八月です。

あの世とこの世を、行き来できると言われると不思議ですが、
一歩後ろに下がって自分を見てみると、この世にいる自分も、そもそもどこからどうやって来たのでしょう。

仏様のことを如来とも言いますが、真実より来しとか、そのごとく来しとか訳される 「如より来し」という響きが、いさぎよく、また、私にはなんだか仏様も旅をしているような想像が浮かんできて、良い言葉だなと感じています。

 

 
 

お盆にちなんで、実際に私が読んで良かった仏教の本を紹介します。
昔ながらの難しい本ではなく、新しさを感じたものにしました。


求道者(佐々井秀嶺)
インドで指導者となった日本人僧侶です。理屈でなく僧として生きる姿に圧倒されます。東日本大震災後、毎年来日されていて、曹洞宗の本庁でも講演されていました。

 

新鮮な観点の仏教の本でした。道元禅師や祖師方が、当時は得られなかった中国以前の原始仏典に触れていたら、どう考えられただろうと想像してしまいます。

だから仏教は面白い
電子書籍版です。100円くらいでした。若者言葉で書かれています。

仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か
同じ著者の本版。文体を真面目にしたもので、内容は上と似ていました。

 

 

新約「般若心経」(以下に文章を引用しました)

本ではありませんが、少し前に話題になった若者言葉(?)に訳した般若心経です。
漢字のお経ばかり読んでいたので、新鮮でした。
(ラフな言葉になれない方は逆に読みづらいかもしれません。)

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?
誰でも幸せに生きる方法のヒントだ

もっと力を抜いて楽になるんだ
苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。
この世は空しいモンだ 痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ

この世は変わり行くモンだ 苦を楽に変える事だって出来る
汚れることもありゃ背負い込む事だってある
だから抱え込んだモンを捨てちまう事も出来るはずだ

この世がどれだけいい加減か分ったか?
苦しみとか病とか、そんなモンにこだわるなよ

見えてるものにこだわるな 聞こえるものにしがみつくな
味や香りなんて人それぞれだろ?何のアテにもなりゃしない
揺らぐ心にこだわっちゃダメさ それが『無』ってやつさ。

生きてりゃ色々あるさ 辛いモノを見ないようにするのは難しい
でも、そんなもんその場に置いていけよ

先の事は誰にも見えねぇ
無理して照らそうとしなくていいのさ

見えない事を愉しめばいいだろ
それが生きてる実感ってヤツなんだよ

正しく生きるのは確かに難しいかもな
でも、明るく生きるのは誰にだって出来るんだよ

菩薩として生きるコツがあるんだ、苦しんで生きる必要なんてねえよ
愉しんで生きる菩薩になれよ
全く恐れを知らなくなったらロクな事にならねえけどな
適度な恐怖だって生きていくのに役立つモンさ

勘違いするなよ 非情になれって言ってるんじゃねえ
夢や空想や慈悲の心を忘れるな それができりゃ涅槃はどこにだってある

生き方は何も変わらねえ、ただ受け止め方が変わるのさ
心の余裕を持てば誰でもブッダになれるんだぜ

この般若を覚えとけ。短い言葉だ

意味なんて知らなくていい、細けぇことはいいんだよ
苦しみが小さくなったらそれで上等だろ

嘘もデタラメも全て認めちまえば苦しみは無くなる、そういうモンなのさ
今までの前置きは全部忘れても良いぜ

でも、これだけは覚えとけ
気が向いたら呟いてみろ 心の中で唱えるだけでもいいんだぜ

いいか、耳かっぽじってよく聞けよ?

『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』

心配すんな。大丈夫だ。

 

 

 
気が向いたら読書の晩夏に読んでみてください。

雄山 合掌