上杉憲政(うえすぎのりまさ)

上杉憲政(うえすぎのりまさ)
1523年〜天正7年(1579年)

乱世に翻弄された関東管領

上杉憲政は、山内上杉氏最後の関東管領(かんとうかんれい・関東地方を治める役職)で、平井城にあり、関東に進出してきた北条氏康と戦争を繰り返していました。

河越の戦い

北条氏との戦争は長く続いていましたが、長年抗争していた扇谷上杉氏や、今川義元、武田信玄らと連合し、ついに河越(埼玉県)で北条氏を追い詰めました。上杉軍・八万余の大軍、北条氏は八千足らずという圧倒的な兵力差でした。

ところが圧倒的優位に立ちながら、北条氏康の夜襲によって大軍は大混乱し、10分の1の敵に破れるという大敗北をしてしまいます。上杉憲政は平井城に逃れ、多くの配下も離れていってしまいました。

上杉謙信へ関東管領の職を譲る

北条氏康の侵攻は続き、ついに平井城にまで迫ると、上杉憲政は越後の長尾景虎(後の上杉謙信)のもとへ落ちのび、関東管領の職も景虎に譲り、歴史の表舞台から退きました。

<< 歴史伝一覧に戻る